2022年5月23日月曜日

「エゴ・レジリエンス」

 「レジリエンス」という言葉を最近よく耳にします。回復力とか復元力、しなやかさという意味で「折れない力」といった意味で使われていると思います。では「エゴ・レジリエンス」とは何でしょうか?「状況に応じて柔軟に自我を調整し、日常的ストレスにうまく対処し適応できる力」と言われています。簡単に言うと、「ストレスがあったとき、自分で回避して気持ちを立て直せる力」です。米国の心理学者ジャック・ブロック氏が1950年に提唱したこの概念は、目まぐるしく社会の状況が変化する現代において、誰もが身につけておきたい力として注目を集めています。

人間は、何かストレスがかかるようなとき、自己抑制や我慢をしてなんとか頑張ろうとします。一方で、ストレスを感じない状態のときには、思いきり羽を伸ばして、心からリラックスすることができるでしょう。しかし、常に羽を伸ばしているようでは、日常生活に支障をきたします。反対に、気を張って緊張状態が続いてしまうと、ストレスがさらに高くなります。このような心の状態のバランスをうまくとることで、不安や傷つきやすさが解消されて、「折れにくい心」が鍛えられていくのです。

ではこの「エゴ・レジリエンス」を育てる為には、柔軟性・好奇心・立ち直り力でエゴ・レジリエンスが育つと言われています。常に思考が凝り固まらないようにいろんな人の話をよく聞く事で柔軟性を高め、時を忘れて楽しんだり、緊張をほぐす方法をもったりすることで、その力がつくそうです。また好奇心が旺盛であることや、心が折れそうな時に考え方を変え、早く立ち直ることができるなど、思考をポジティブモードに変えられる柔軟性をもつ事で、エゴ・レジリエンス、ストレスを回避する力が備わると言われています。みなさんもこのような力を育てる為に日常生活に取り入れてみてはどうでしょうか?

今何かに行き詰っているなら、「エゴ・レジリエンス」の力で一つの壁を乗り越えるきっかけになるかも知れません。「自分で立ち直る力」「ストレスに負けない力」「心のバランスをとることができる力」を身に付ける事が出来ると思います。ぜひ試してみてください。