2022年8月1日月曜日

NANIWA GLOBAL ACADEMY 2022開校

本日8月1日からNANIWA  GLOBAL  ACADEMY2022が開校しました。エンパワーメントプログラムから更に内容を充実させた形で、名称もNANIWA  GLOBAL  ACADEMYと変更し、本日から5日間、校内で英語に特化したアクティビティを実施します。このプログラムを通して世界で活躍したいと思ってもらえるきっかけになればと思います。コミュニケーション方法は英語で行い、コミュニケーション能力を養い英語を使いこなせるようになってもらえればと考えています。

この活動では、外国人講師がファシリテーターとなって本校の生徒達に様々な刺激を与えてくれます。そこから異なる文化を持った人と協働する力や自ら課題を発見し解決する力、プレゼンテーション力、そしてリーダシップなど多くの事をこのアカデミーで学んでほしいと思っています。このプログラムではグループワークが中心となり、様々な課題に対してアクティビティやスモールディスカッションなどの方法で共同作業を行ない、他者とのコミュニケーション力を培います。ONETEAMとなり様々な問題について議論し解決へと導いていくわけですから決して一人ではありません。不安や心配事は一切無用です。

開催にあたり私からは、そうした力をつける為には「失敗を恐れない」「人の話を聞く」「自分の意見や考えをしっかり伝える」「互いに認め合う」といった姿勢と、常に積極的に参加する姿勢が大切だと伝えました。

またキーワードとして伝えたのは「Fall Forward」です。「失敗してもいい。失敗は前に進んでいる。前向きに倒れているんだからまた立ち上がって前に進めばいいんだ」という意味を込めて伝えました。私の好きな映画俳優にデンゼル・ワシントンという俳優がいます。この言葉は彼の言葉です。オスカー賞を2度受賞した彼がある大学の卒業式でスピーチをした時、彼は「This is out of my comfort zone…」という言葉を述べました。「失敗したらどうしよう」「恥をさらすかもしれない」などたくさんのネガティブな発想でその場が非常に「居心地の悪い状態」となっていたのではないでしょうか。

でも彼はこの「居心地の悪い状態」から逃げ出すのではなく「今日、ここに来た理由は恥をさらすかもしれないという不安に正面から挑戦しようと思ったからです」と述べています。今回のグローバルアカデミーでも不安や心配事は多くあると思います。失敗や恥ずかしさなど多くのネガティブな発想が出てくることもあるかもしれません。しかし今みなさんは学びの場としてこのアカデミーに参加しているのです。「失敗しないように」という発想はこのアカデミーでは不要です。どんどん挑戦し多くの失敗や成功体験を積んでくれることを期待しています。

彼は最後にこう述べています。「I found that nothing in life is worthwhile unless you take risks」~リスクを取らないかぎり価値のある人生はないと思う~

今世界では「世界市民」としての使命を果たすことができる人材が求められています。将来、浪速高校を卒業した生徒が一人でも多く世界で活躍してほしいと願っています。その生徒が、「このアカデミーがきっかけとなり今の自分がある」というように振り返ってくれる日がくれば非常に嬉しく思います。たくましく、しなやかに生き抜くためには「生き抜く力」が必要です。その生き抜く力とは「知りえた知識」を上手く使う事が出来る力だと思っています。身近な問題から世界的な事まで一つでも多くの知識や考え、価値観を知ることで自分自身の考えはどんどん柔軟になっていきます。この5日間はそういった自分自身の中に潜んでいる新しい自分の発見と、自分の知らない新しい気づきと発見を一つでも多く経験し学び続けてほしいと思います。その感動をみんなで共有し最終日には大きく成長した新しい自分自身に会えることを期待しています。キーワードは「Fall Forward」です。