2023年5月15日月曜日

浪高生達の挑戦

 私は常日頃から生徒達には「挑戦」という言葉を投げかけています。何に「挑戦」するかは一人一人違いますが、3年間という長い人生の中であっという間に過ぎ去っていく青春時代に、自分の人生の中でこの3年間ではたくさんの軌跡を残してほしいと考え、事あるごとにその言葉を伝えています。

学校生活というのは校内での生活だけではなく校外、また部活動で仲間と共に同じ時間を過ごすこともたくさんあります。大きな例としては修学旅行や文化祭などの学校行事が挙げられます。また部活動においても日々の練習や公式戦、遠征など多くの時間を同じ目標に向って切磋琢磨する仲間と過ごしています。

その様な生活の中から得た経験や感動、そして達成感は生徒達にとって大きな成長の糧となります。文武両立を掲げる本校で学ぶ浪高生達は、週末も自分の目標、「夢」の実現の為に仲間たちと一緒に「挑戦」をしてくれています。

土曜日から1泊2日で千早赤阪村にある多聞尚学館で、2年生のハイレベル講座が行われました。国公立大学を目指す生徒約80名が、2日間徹底的に主要教科を学ぶために、講座に参加しました。コロナ禍の影響で3年間実施できなかったこの多聞ハイレベル講座も、今年度に入って実施できるようになり、来月は3年生が実施予定です。夜遅くまで仲間たちと共に学習し共に過ごす2日間は学習面だけではなくいろんな面でもモチベーションアップにつながると思います。

また日曜日には夏のインターハイ出場を賭けての試合が行われたクラブもありました。高校生にとってインターハイ出場は、大きな目標でもあり、高校生活の中での「夢」の1つだと思っています。昨年度もインターハイ出場を果たし、2年連続を目指して生徒達は「挑戦」してくれていました。スポーツを行う上で勝敗はつきものです。「勝った」「負けた」はもちろん大事です。目標の達成、「夢」の実現の為には勝たなければなりません。たくさんの壁を乗り越え、多くの試練に耐えそこにたどり着くものだと考えています。

しかしたどり着くところは「インターハイ」だけではないという事を知っておいてほしいと思います。前にも伝えましたがゴールはそこではない。また国公立大学への合格がゴールではありません。あくまでも一つの通過点であり本当のゴールはもっと先にあるという事。今回ハイレベル講習に参加した生徒、そしてインターハイ出場をかけて戦った生徒、全ての生徒が目の前の目標の達成の為、そしてその先にある目標に向けて「挑戦」してくれました。

その挑戦の時を終えて今感じている事は、一人一人想いは違うかもしれません。しかし結果がどうであれその経験を次にどのように生かしていくのかが大事になってくるというのは理解できていると思っています。特に思わしくない、また結果が伴わなかった生徒に関してはなかなか素直に受け入れることが出来なかったり、後悔したりと自分を責めてしまう事があるかもしれません。

その様な人は、思い通りにできなかった自分を責めるより、その理由と原因を自分で考え、同じ過ちをしない為にはどうすればいいのかを考え次の行動へと移してほしいと思います。この2日間の大切な時間を自分の成長につなげてください。時間は永遠にはありません。でも全ての人に平等に与えられています。その時間をどう過ごすかは自分次第。ピンチこそチャンスです。冒険心を持って「挑戦」する浪高生達をこれからも応援していきます。