「 為せば成る」までは有名ですが、本当はその後に「為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」と続きます。この言葉は9代目米沢藩主の上杉鷹山の名言であり、鷹山が莫大な財政赤字をかかえて傾いていた米沢藩の財政を立て直したことで有名となりました。「どんなことでも強い意志を持って行えば必ず実現する、結果が得られないのは成し遂げる意思を持って行動しないからだ」という意味です。元アメリカの大統領ジョン・F・ケネディやビル・クリントンが、日本人の政治家の中で一番尊敬している人物として上杉鷹山を挙げています。
山形県米沢市にある上杉鷹山を祀る松岬神社
何か困難にぶつかると、人はすぐにあきらめてしまいます。また、気がついたらついつい楽な方に流れてしまうというのも人間というものです。卒業した3年生は進路が決まったからと言って、ここで努力や歩みを止めてはなりません。次のステージで少しでも高いレベルからスタートを切ることが、新たなチャンスを呼び、期待される存在として迎えられることに繋がります。1年生と2年生にみなさんは高校3年間の目標と目的を明確にし、「絶対に成し遂げてみせる!」という強い気持ちを持ち続けてほしいと思います。
「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」
(どんなことでも強い意志を持ってやれば必ず成就する) 上杉鷹山
上杉鷹山
そして最後に武田信玄も「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人のはかなき」(強い意志を持って取り組めば必ず実現できる。一方、取り組まなければ何事も実現できない。努力すればできることであっても、最初から無理だと諦めてしまうところに、人の弱さがある)という言葉を残しています。大事を成し遂げた大名が同じような言葉を残しています。
武田信玄浪高生のみなさん、毎日が充実し新たな一歩を踏み出せるよう、先生方がいつも皆さんを見守っています。目の前の課題に取り組む事は自分を高める絶好の機会と捉え、自分を信じて最後までやり切ってください。