2021年2月22日月曜日

結果に執着せず努力を続ける

今浪高生のみなさんは学年末試験のど真ん中にあります。2日目を終わって手応えなどはどんな感じでしょうか。まだ始まったばかりです。準備を万全にして最後までやり切ってもらいたいと思っています。今日は頑張っている浪高生達にエールとして「結果に執着せずに努力を続ける」という言葉を送りたいと思います。

執着とは「ある物事に心をとらわれて、そこから離れられないこと」をいいます。長期的な人生の目的や短期的な目標をもって何かに打ち込むことは大切なことです。でも「絶対にうまくやらなければ」「なんとしても結果をださなければ」といった思い入れが強ければ強いほど、失敗を恐れてしまう傾向があります。そして更には「もし結果がでなければどうしよう」という不安が大きくなり、それが頭から離れなくなってしまう。そんな気持ちになったことはみんなにもあると思います。

今浪高生のみんなは学年末試験の真っ最中。きっとそんな風に感じている生徒も少なからずいると思います。試験結果に執着するとプレッシャーが大きくなったり、焦りが生じます。そういった感情が学習活動の能率を下げて、逆効果になってしまうこともあるのです。結果にはこだわらないけど、悔いが残らないように自分にできることをやりとげる。そして「あとはなるようにしかならない」と割り切ることによって、不安も和らぎ、頭も冷静になり、視野もひろがっていき、冷静な判断が出来ると思います。

特にこの1年はコロナ禍の影響でみなさんは苦しく、辛い経験を数多くしたと思います。そしてみなさんはここまで乗り越えてきました。きっと今のみなさんなら出来ると思います。世の中、どんなにがんばってもすべてがうまくいくとは限りません。結果が出るまでもう一歩のところで、自分ではどうしようもできないことが起きてしまうこともあります。そんな時こそ「結果に執着せずに努力を続ける」ことが、心も穏やかに着実に成長していける最も近道な姿勢だと思います。自分を信じて結果を恐れず前に進もう!

~自分がどんなに努力しても、すぐに結果が出るとは限らない。

    結果にこだわりすぎると安全な道を選び、進歩は止まってしまう。~

                                                - 藤沢秀行 - (日本の囲碁棋士 / 1925~2009)