今日は5月の朝礼を行いました。高校生は明日から始まる定期考査に向けて先週からしっかりと準備を整えてくれています。今日の朝礼では「与える」という言葉をテーマに話をさせてもらいました。
私たちは日々、さまざまな場面で「与える」という行動をしています。物を与える、時間を与える、思いやりを与える、笑顔を与える——その形は実にさまざまです。しかし、共通して言えることがあります。それは、「与えることは、自分を豊かにする行為である」ということです。「損をするのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、不思議なことに、人は誰かに何かを与えたとき、その心に温かい満足感が残ります。見返りを求めなくても、「ありがとう」の一言や、相手の笑顔を見るだけで、自分の心も明るくなるのです。
男子バレー部1部リーグ戦 感動をありがとう |
「与える」という行動は、意外な形で自分に返ってきます。自分が誰かを助けたように、いつか誰かが自分を助けてくれる日がきます。それに、「ありがとう」と言われたときの、あの温かい気持ち。あれは、お金では買えない、すごく大きな宝物です。私が好きな言葉に、こんなものがあります。「優しさは、まわりまわって、必ず自分に返ってくる。」これは、与えることの本質を表している言葉だと思います。だから、たとえ小さなことでも、「誰かに何かを与える」ことを、ぜひ大切にしてほしいなと思います。
ラグビー部 春季大会 情熱をありがとう |
そしてもう一つ、与えることには連鎖の力があります。誰かに優しさを与えると、その人もまた誰かに優しさを与えたくなる。そうして、良い循環が生まれていきます。私たち一人ひとりの「与える」という小さな行動が、やがて社会全体を温かく変えていくのです。たった一言の励まし、誰かの話をじっくり聞くこと、ドアを開けてあげること——そんな小さな思いやりが、少しずつ自分の周りを明るくしていくのです。
浪速で学ぶ生徒達にはその様な心を持ち続け日常生活の中での小さな感動と温かさを感じながら日々の生活を過ごしてくれる事を願っています。学習活動に部活動に、そして仲間との時間に感動と勇気を「与える」ことの大切さを学んでください。
インターハイ出場を決めてくれた女子硬式テニス部 希望をありがとう |