今日は全学年、今年度はじめての校外での学校行事として、生徒達は神戸・京都・奈良に分かれ校外学習に出かけました。関西における歴史的に文化価値の高い場所を訪ね日本文化を目で見て学び、その価値を肌で感じる事が1つの目的です。
そして神社神道の学校で学ぶ本校生には、各訪問先で由緒ある神社を訪れ、本校の100年以上の長い歴史を紡いできてくれた先人たちへの感謝の気持ちと自身の未来に向けての飛躍を祈願し参拝することによってこれからの学校生活の姿勢が更に変わる事を期待しています。
例年私は3年生の校外学習に同行しています。集合場所は神戸の湊川神社。この湊川神社に祀られているのは楠木正成公です。千早赤阪村を誕生の地として鎌倉時代に活躍された武将であり学問に武術に優れた方です。今でいうと文武両立を成し遂げた方です。先日25日には千早赤阪村で執り行われた【楠公祭】にも出席をさせて頂きました。
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楠公祭(千早赤阪村楠公誕生の地) |
本校は楠木正成公が誕生された千早赤阪村に多聞尚学館という本校の宿泊学習施設を持っており、文武両立を目指す本校にとってこの地に学習宿泊施設を持つことの意味は大きく、生徒達は正成公のご加護を頂きながら多聞での学習活動に励んでいます。その様に本校は楠木正成公ゆかりの地と深い関係を持っている事を誇りに思い本日は感謝の気持ちと3年生の益々の活躍を祈願させていただきました。
その後は、北野天満宮や生田神社などを参拝し、異国情緒漂う神戸の街の歴史と文化をたどりながら多くの学びを得る事ができるコースを仲間たちとめぐりました。3年生にとっては高校生活最後の校外学習となります。日常の学校生活とは違った環境の中で仲間と一緒に一日を過ごす事で多くの新しい発見があったと思います。歴史の教科書で習ったことのある内容と関わりのある場所を実際に訪れることで、知識として学んだことを経験として感じ学びを深めていく。校外学習とはそういったものだと本校では考えています。今関西には万博の影響で多くの外国人観光客が来日しています。それはなぜか?ただ単に万博が開催されているからだけではなく、日本には他の国にはない美しさや安心感、そして素晴らしい国民性があるからではないでしょうか?日本人として日本文化の素晴らしさを再度学び直し、観光都市として有名な場所がどのようにダイバーシティーに対応し、環境問題やSDGsにどのように取り組んでいるかを探究するいい機会となったのではないでしょうか?これからは日本人としての誇りを持ち、世界の人達と一緒に生きていく時代がやってきます。その準備をしておくことが大事だと考えています。私たちは今人生という壮大な旅の途中です。新しい行動を行った結果、そこで得た経験や体験を自分の人生という旅路がより良いものになるように生かしていってもらえたらと思います。人生の中で、判断し選択していったことが、正しいかどうかはその時にはわかりません。正しかったと思えるように行動できるかどうかが大切となってきます。その行動を常に新しい挑戦につなげていって欲しいと思います。
浪高生達は今日の校外学習で何かに気付き、何かを学んでくれたと思います。その気づきや学びを明日からの生活の中で生かしてくれる事を期待しています。何か一つでもいいので自分の中に変化を起こしてください。