2025年10月18日土曜日

令和7年度指定校内定式

 今日は指定校推薦入試の出願を許可された生徒とその保護者の皆様を対象とした校内指定校内定式を実施しました。現在大学入試に取り組む3年生は、日々の学校生活において不安と緊張の日々を過ごしていると思います。ここ数年、大学入試も様々な形式の試験が用意されており、受験生にとっても自分の強みを生かしてチャレンジできるようになってきています。3年間の高校生活の中で培ってきた学力はもちろんのこと、それ以外にも自分の強みを発揮することができる様々な入試があります。

そのような多様な入試方法がある中本校では、毎年多くの大学から指定校推薦入試の枠をいただき、その基準を満たしている生徒達が出願し、校内で厳正に選考された結果、出願を認められた生徒とその保護者の皆様にご来校頂き、私からの激励と心構え等についてお伝えする機会を設定しています。

私からは、今日ここに内定を受けた生徒達には、これからは進学先を卒業するまで、浪速を代表する生徒として、推薦されるにふさわしい言動と行動が求められると訴えました。これで入試が終わったわけではありません。これからが始まりであるという事と残りの高校生活は新たなステージで活躍するための準備をする期間だという事を伝えました。何をするのか。それは入学に向けた準備です。再度高校3年間の学び直しです。特に英語に関してはもう一度総復習を行い、基礎学力を高めておく事が重要であるという事を伝えました。

またクラスの多くの仲間たちはまだ今後の受験に向け闘っている最中であるという事。そんな彼らの為にも日常の学校生活の中でのより一層学習環境を整え、受験に向けモチベーションを上げていかねばなりません。その為にはみなさんの言動と行動が大事になると伝えました。今日内定を受けた生徒はまだ正式な合格通知が届いておらず入学が決まったわけではありません。スタートしたばかりです。自分の為にも、そして仲間たちの為にも緊張感とケジメのある学校生活を過ごして行く事です。今何をしなければならないかを自分で考え、自ら進んで取り組むことが何よりも大事であると生徒達に伝えました。

学年主任からのお話

そして今受験に向けて頑張っている全ての3年生に伝えます。大学合格は確かに一つのゴールです。でもその先にはみなさんの未来がどんどんと続いていきます。その遠い未来にもゴールがあるという事を忘れないでください。今の結果がどうであろうとその努力は必ずそれは未来へと繋がっていきます。10年後・20年後の自分がどんな自分でありたいか。常に前を向いて挑戦して行ってほしいと思っています。君達なら大丈夫です。自信を持ちなさい。今君たちが日々行っている努力は必ずこれからの人生において役立ってきます。だから最後まで諦めずに今の歩みを止めないでください。君たちは一人ではない。多くの人達が見守ってくれているから安心してください。3年生のみなさんの更なる挑戦をこれからも学校は全力で応援をしていきます。 

進路指導部長からのお話

2025年10月16日木曜日

10月朝礼

 10月に入って2週間どんどんと季節の移り変わりを感じていると思います。この季節体調を崩してしまいがちになるので気を付ける必要があるます。今日は月に一度の朝礼を実施しました。生徒達にはインフルエンザやコロナなど感染対策を万全にして健康の維持と増進に努め毎日の学校生活が楽しく過ごすことが出来る様協力してほしいと思います。

2学期学級委員代表者
浪速祭や部活動、そして英検合格者などの表彰を行った後校長講話としてこの時期に生徒たちに心掛けてほしいこと、また2学期後半がさらに充実した毎日を過ごすことができるよう講話をさせていただきました。今日のキーワードは「マナーの向上」です。先日のブログでも書かせていただきましたがマナーの向上に努めることは内面的なモチベーションアップにもつながるということを伝えました。

浪速祭表彰 1年生 動画作成の部
関西万博も13日に閉幕し多くの方々が来場され世界各国からも多くの人たちが日本を訪れ関西万博を訪問するとともに日本文化のすばらしさを体感してくれたと思います。日本人のマナーの良さは日本の文化的な考えや他者への思いやりなど私たちが持っている礼節が世界各国から高く評価されています。

浪速祭表彰 2年生 展示の部 
マナーの良さはその場の雰囲気を和やかなし、そして安心感を創り上げていく事ができます。またその様な善行をした人は何も褒められたいとか感謝してほしいとかそんな気持ちは一切なくただ普通に迷惑をかけない、または周りに困っている人を助けたい一心で行動に移していると思います。そんな気持ちが自分の周りの人々の気持ちを和やかにさせ、その場の環境に安心感という雰囲気を創り上げてくれます。大事な事はやらされてやるのではなく自然に行えるかどうかです。

浪速祭表彰 3年生 模擬店の部
私たちも公共の場や学校生活の場での立ち振る舞いも同じではないでしょうか。自分のいる環境は自分の行動や言動で大きく変わっていきます。周りの人達、仲間たちが楽しく勉強し部活動に励み、そして成長する為には助け合いと思いやりの気持ちのこもった行動と言動が大切だという事です。

浪速祭表彰 クラブ発表の部(写真部・ダンス部)
中間テストが終わって今皆さんはその反省を生かしながら次の期末試験にむけて新たな学習活動が始まっています。すでに学期末試験に向けて準備にかかっている人もいると思います。更なる成長を促すためには今以上に努力することは当然ではありますが自分が居る環境をさらに輝かせる必要があります。マナーをよくすることで自身の気持ちにゆとりができ、安心感と余裕をもってやるべきことに集中することができるのです。心の中にある負の行動を断ち切ろうとする心理状態が自分の目の前のことを冷静に判断し誠実な正しい行動を行うことでより一層心理的に安定し余裕を生み出すことができます。

空手道部 
第23回アジアカデット ジュニア選手権大会
ジュニア男子型 優勝
服装、行動、言動のその小さな一つ一つの行動がその場にあったものなのか。今その行動や言動が正しいものなのかを考える習慣を身に付けることでそれが自分自身の将来の環境づくりにも繋がり、たくさんの人たちとの出会いを生みそこから感動や達成感を得る事ができるということを忘れないでほしいと思います。一人一人がマナーの向上に努めてくれることで校内は今以上に一人一人の皆さんの希望と可能性を秘めた環境へと変わっていくでしょう。もちろん私たち教員も同様です。チーム浪速で更なるマナーの向上に努めていってくれることを期待しています。明日以降の皆さんの行動変容に期待しています。

鉄道研究部
第17回全国高等学校鉄道模型コンテスト
ベストクオリティ賞
6限目には自治会役員選挙を実施いたしました。今回も多くの生徒が立候補してくれており各候補者からは立候補の決意を全校生徒に伝え今以上に浪速を良くしたいという思いが伝わってきました。一人一人の力は大きくないがその力がまとまれば学校全体を大きく動かすことができるということを再認識してこれからも自治会の生徒たちの力をサポートしていきたいと思っています。令和7年度の自治会役員の皆様お疲れさまでした。あと少しですが最後までよろしくお願いいたします。

令和7年度自治会役員のみさなん

2025年10月14日火曜日

自分を磨く ~1年生多聞合宿~

  学校生活の中では授業や部活動、学校行事などを通じて様々な経験から新しい知識や考え方を知ったりする事で多くの学びを得ることが出来ます。しかしその事だけで自分自身に変化が起きるわけではありません。

重要な事はその学びを次にいかに生かしてどのような行動を起こすことが出来るかどうかです。良い結果を求めるには目的や目標の達成の為に自分は何を実行することができるかで決まります。行動を伴わない決意だけの人は残念ながら良い結果を得る事はできないと思います。

浪速で学ぶ生徒達は今自身に必要な事を認識し、自分が持っている物を活かして実行に移してくれる生徒が沢山います。先週末も多聞尚学館で行われた1年生の多聞合宿では2年後の国公立大学・難関私立大学受験に向けたハイレベルの英語・数学・国語の授業を行いました。多くの生徒が参加し徹底的に指導を受けていました。

目標とする国公立大学や難関私立大学の合格に向けた1泊2日の多聞合宿に参加した生徒達の行動が得たものは今後の成長を大いに期待できる内容であったと思います。何かを成し遂げるには何を知っているかだけではなく、目標達成のためにどんな行動をしているか。そしてその行動を起こすことが出来たら次にそれらを続けているかどうか。ここが最も重要な事だと思います。

やらずに後悔してきた人はたくさん見てきましたが実際にやってみて後悔した人はあまり見たことがありません。努力したからといって必ず目標を達成できるとは限りません。しかし努力せずに目標の達成に近づける事もありません。簡単に諦めるか、それとも粘り強く努力を続けるかは自分が決めることであり自分の人生を歩んでいく上で重要なことであるということを忘れないでください。ぜひ生徒達には努力し続ける人生を歩んでいってほしいと思います。1年生のみなさん努力を楽しむことを心掛けてください。結果は二の次です。

2025年10月8日水曜日

メンタル(モチベーション)をあげるには

中間テストも終わってその結果が今日から出てくると思います。これからはその結果をいかに今後に生かしていくかが問われていくと思います。ではどんな結果でもポジティブに考え行動に移していくにはどうすればいいのでしょうか?それはメンタル面を上手くコントロールしてモチベーションをあげていくしかありません。ではその メンタル(モチベーション)をあげる為にどうすればいいのか?今日はそれを伝えたいと思います。

毎日生活をしているといろんな事が起きます。その中で、なかなかメンタルが上がらない事や、メンタルが弱いとか強いとか言われる事があります。ではメンタルの強い人はどのような人なのか。ある人がこの様な事をおっしゃっています。「メンタルを上げたり強くしたりしたいのなら、マナーを良くする事です」と。

嫌な事やツライ事があった時はついついイライラしたり愚痴や泣き言、文句を言ったり、マイナスの言葉が出てしまいがちです。その気持ちも理解できます。でもそこでマイナスの言葉を発するとそのマイナスの言葉がまたマイナスを呼び寄せて悪循環になってしまいがちです。そうならないために、その負の連鎖を断ちきる「言葉」や「行動」が重要となってくるのです。

例えば新幹線でいきなり前の人がシートを倒してきたとき、倒された方は「なに?」と不機嫌になるでしょう。自分がテーブルを出してお弁当などを食べている時ならなおさらです。そんな時に次にシートを倒された側はどのような行動に出るかどうかでメンタル(モチベーション)をあげることが出来るのです。

後ろの人にスマートに「すいません、椅子を倒していいですか?」と言う人と、仕返しとばかりに何も言わずに倒してしまう人とでは全然違ってきます。自分がやられたのと同じように行動すると、倒された後ろの方までもが不機嫌となり負の連鎖が始まるのです。反対にマナーよく一声かけて倒すことが出来る人は、同じ嫌な思いをそこで断ち切ることが出来るのです。

このように嫌な事やツライ事の原因は行動の外側、環境にあるのです。その原因を自分自身でどのように受け取りどのような行動に移すのかで大きく変わってきます。外側からの悪い感情も良い感情も、その時の感情がもとで行動が起きるのではなく、行動がもとで感情が湧いてくるのです。

日頃からマナーを良くする行動を心がけて生活をしていると、自分の外で起きている様々な嫌な事やツライ事に対してもマナーを守って対処することが出来るようになります。嫌な事などに「ありがとう」という感謝の気持ちを持つことはできなくとも、これを自分の次への行動のエネルギーに変えていき、マナー良く誠実に対処していく事でメンタルやパフォーマンスを上げる事ができると私は思っています。

今日からまた2学期期末試験、また3年生は大学受験に向けてより一層学習活動に励んでいかなければなりません。一見関係ないように見えますがメンタルの強い人はマナーを守れる人なのです。自分の感情を上手くコントロールしてモチベーションアップにつなげることができる人です。浪速で学ぶ生徒達にも是非実践してほしいと思っています。

2025年9月29日月曜日

自分を信じる力 ~多聞学習合宿~

 こんな話を聞いた事があります。南アフリカのヨハネスブルグからイギリスのロンドンに向かう飛行機の中で白人女性と黒人男性がエコノミー席で隣同士の席に座る事になりました。そこで白人女性は信じられないと立ち上がりCA(キャビンアテンダント)を呼んでこう言ったそうです。「これはいったい何なの!」CAは「どうゆうことでしょう?」と尋ねたところ白人女性は「見ればわかるでしょ。私を黒人の隣の席に座らせるなんて到底承服できません。すぐに他の席に変えてちょうだい」と言ったそうです。

そこでCAは「只今他の席があるかどうか確かめて参りますので」と一旦伝えしばらくして戻ってきたときこう伝えました。「お客様あいにくエコノミー席に空席はございません。ビジネスクラスにも空きはありませんでした。機長に確認したところファーストクラスには1席だけ空きはございました」と。女性は一瞬安心したような顔をしていましたがCAはそれに構わず話を続け「私どもの会社ではエコノミークラスのお客様にファーストクラスへお移り願う事は滅多にいたしません。けれども状況を考えますとこんな方の隣にお座りになる事は言語道断です。と機長が申しております。」CAは話を続け黒人の男性に向けて「お客様、というわけですのでもしよろしければファーストクラスのお席を用意いたしますのでどうかお移りください」と伝えたそうです。

このやり取りに心を痛めていた周りの乗客からは大きな拍手が沸き起こり黒人の男性は落ち着いた声で「お気遣いありがとう。しかし私はこの席で結構です。横に誰が座っていた所で私の誇り高いものが汚されてしまうとでもいうのかね?」と言ったそうです。

私はこの男性の誇りの持ち方に痺れたのを覚えています。自分自身がしっかりと自分を信じているかどうか。毎日生活をしていればいろんな事があります。現代社会では言われる筋合いのない事や誹謗中傷など平気で人を傷つけるような事が世の中には起きています。私たちはその様な社会の中で生き抜いていかねばなりません。その為にはまずは誠実に生きて行く事。そして自分自身を信じ切る事が大切な事だと思っています。

自分を信じ切る事で他を信じることが出来、自分に「自信」がついてくる。自信がどんどん身についてくることで「誇り」を持てるようになると思っています。浪速で学ぶ生徒達にはそういった「志」をもって学校生活を過ごしてくれたらと願っています。この週末に多聞合宿に参加した生徒にはこれからの大学受験に立ち向かいためにも「覚悟」と「諦めない」気持ちをもって頑張ってほしいと伝えました。そして卒業後の人生においても誇り高いものであるためにもこの力「自分を信じる力」を養ってほしいと思います。

2025年9月20日土曜日

浪速のお祭り~『NANIWA LOVER~go to 浪速万博~』開催~

 今年も本校の伝統行事「浪速祭」が行われました。今年は次の100年に向けたスタートした新しい浪高生達の「お祭り」を見ることが出来ました。生徒達や先生方、そしてPTAの方々など本当に全ての浪速の関係者、ALL浪速でお客様をお迎えできたと思っています。

そして何よりも生徒達の笑顔の中にあるこの浪速祭に賭ける情熱や仲間との結束、そしてその一瞬一瞬にあらわれる生徒達の真剣な眼差しを多く見られたことを本当に嬉しく思っています。

今年のテーマ『NANIWA LOVER~go to  浪速万博~』にふさわしい素晴らしい浪速祭でした。この浪速祭を自分達が新たなことに挑戦する絶好の機会として捉え、自己を高め仲間とともに成長していこうとする姿を見て本当に感動しました。このエネルギーを是非これからの学校生活に生かしていくことができればさらに成長することは間違いないと思います。

後輩たちはこの伝統を引き継ぎまた次年度には新しい浪速祭を創り上げていってほしいと思っています。今日の浪速祭は全校生徒達にとって思い出となる浪速祭になったと思います。そしてまた新たな歴史を積み上げる第一歩となりました。

これからも浪速は様々な学校行事や日常の生活の中で大きな変化でなく、小さな変化を積み重ね続けて卒業時には結果的に大きな成長を起こす事を目標としています。いい学校。GOOD SCHOOL浪速は来年もこの伝統を更に輝かすことが出来る浪速祭にしたいと思います。

浪速祭実施に向けて企画運営に当たってくれた自治会・生徒会の皆さん、そして浪速祭スタッフの皆さん本当にご苦労様でした。そしてPTAの方々と教職員も連携し安全の確保をして頂いたお陰で今年の浪速祭も無事に終了することが出来ました。チーム浪速のすべてのみなさんの協力と努力に心から感謝いたします。ありがとうございました。

最後に今年の浪速祭も来場者を生徒の保護者とそのご家族2名までと制限を設けて実施させていただきました。関係の方々にはご不便をおかけしたと思います。ご協力いただきありがとうございました。『NANIWA LOVER~go to  浪速万博~』を閉幕いたします。また来年を期待してください!


2025年9月19日金曜日

秋季例祭~第59回浪速祭開会式~

 いよいよ生徒達の浪速祭が始まりました。今年で第59回目となります。神社神道を建学の精神としている本校では毎年浪速祭の前には全校生徒・教職員で秋季例祭を執り行います。『報恩感謝』の誠を捧げ、生徒達の健康と安全、浪速祭の成功、そして進学を目の前にした3年生がそれぞれの目的を達成する事を祈願する大切な神事です。102年の浪速学院の伝統文化を引き継ぎ、その重要性を感じられる行事となっています。

今年の浪速祭のテーマは『NANIWA LOVER~go to  浪速万博~』。このテーマには、浪速を愛し未来へと浪速の文化を伝え「浪速を愛する者」としてこの浪速祭を自分達が新たなことに挑戦する絶好の機会として自己を高め仲間とともに成長していこうという熱い想いが込められています。自治会の生徒たちが中心となり全校生徒で決めてくれました。

現在大阪で開催されている日本国際万博(関西万博)は「いのち輝く未来社会のデザイン」というメインテーマをもとに世界各国が進化している技術をプロヂュースし人々が自分らしい生き方を追求し国際社会が共創していくことを目的としているのと同じように、今年の浪速祭では生徒達が浪速の伝統を引き継ぎ新しい100年に向けて様々なことに挑戦していくことで未来に向けて新しい浪速を作り上げている一人一人の生徒達の姿を見ていただき、本校が目標としている「GOOD SCHOOL 浪速」を創り上げたていきたいと思っています。

一つのテーマで全校生徒達が気持ちで繋がる、これが浪速祭で最も大切な事だと思っています。高校3年間という一生に一度の青春を過ごす生徒達にとって浪速祭は大きな1ページとなります。そんな1ページを最高の形で終えられるように、どんな状況でも自分たちが出来る事に精一杯取り組む生徒達の姿から大きな感動とエナジーを感じることができます。明日の浪速祭では全てを出し切ってくれることを願っています。

今日と明日の2日間、浪速高等学校・浪速中学校は「お祭り」一色となります。浪速学院の年に1度の「お祭り」を全校生徒と一緒に楽しみたいと思います。