2025年8月29日金曜日

当たり前を輝かそう!

 数年前のコロナ禍、昨年の能登半島地震の発生、異常気象など近年私達は、自然から様々な影響を受けています。その中で生きている私たちの生活も大きな影響を受け、生活スタイルや考え方も一変したのを覚えていると思います。また今後発生すると言われる南海トラフ巨大地震に備える必要性など私達にはもう一度「当たり前」って何?と考える必要があるのではないかと思っています。

私たち一人ひとりは、幸せになりたいと願っています。幸せの条件には、いろいろあって、人それぞれ違うかも知れません。共通して言えることは、自分が愛するもの、価値あるものに取り囲まれて、心が満たされている状態といっていいでしょう。幸せを願う人たちは、愛する人を探し、やりがいのある仕事を求め、そして、すてきなもの、すばらしいもので、自分のまわりを囲みたいと願っています。

今の私達の周りは、それを満たすに十分な物質的な豊かさと、過激といっていいほどの刺激と情報に溢れています。お金さえ出せば、ほしいものがほとんどすべて手に入る世の中です。でもそれらを手に入れた人たちがみんな幸せなのかというと、必ずしもそうとは限らないのではないでしょうか?それはなぜでしょう?

日本の一番古い歌集『万葉集』の中に、一つの歌が収められています。【信濃(しなの)なる千曲(ちくま)の川のさざれ石も君し踏みてば玉と拾はむ】この歌は「たぶん、うら若い一人の乙女が、自分の愛する人、夫、恋人を送り出した後、“その人が踏んだ石だと思えば、私には玉と思えるのです”」とうたった一首だと思います。

この歌からは「なにが、この当たり前のどこにでもある石を、輝く玉に変えたのか、」それはこの乙女の心に宿る愛する心、いとおしむ気持ちだったろうと思います。この人にとっては何カラットかするダイヤモンドでなくても、愛する人が踏みしめたその石を、玉と抱く事で幸せを感じる事ができる人なのです。ここに目の前にあるものは「肝心なことは、目に見えないんだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。」と私たちに幸せの原点というものがここにあるということを示しているように感じています。

ほんとうは、幸せという現象はなく、実際に目の前にある物やその現象を見て、幸せと思えるか、不幸せと感じるかの違いだけ。見方や考え方がその人の今後の人生の進むべき道を決めていくのではないかと思っています。「肝心な事は、目に見えない」だからこそ当たり前のことを輝かすために当たり前のことを当たり前に行うことで何かに気が付き、感謝の気持ちを持ちと誠実さをもって本質を見極めるための次の行動を判断していかなければならないと思います。

本質は「目に見えない事」という事を忘れず、当たり前は当たり前ではなく一人一人が当たり前のことをいかに大切にすかどうか。その当たり前のことが今以上に輝けるよう私たちは当たり前のことをさらに徹底していく事で様々なことに気が付くことができ、視野が広がっていくことで見えてくることが重要だと思っています。先日の始業式でも生徒たちにはそのことを伝えました。当たり前のことを輝かすことができるような日常生活、学校生活を過ごしてくれれば生徒たちのこれからの人生はきっとよりより人生の道が開かれ少しでも多くの本当の幸せを感じていくことが出来ると思っています。

2025年8月25日月曜日

2学期のスタート

 今日から2学期が始まりました。神前へのご報告を行いその後学院長先生の講話を実施して2学期の始業式を執り行いました。今年の夏は本当に暑く大変な毎日でしたが生徒たちは部活動や学習活動、そして自分の目的に合った毎日を過ごし一回り逞しくなっても二回りも逞しくなって2学期を迎えてくれたと考えています。

 今日の始業式では次はこの2学期をどう過ごしていくか。新学期に掲げた自分の目標に大きく近づけるにも今学期は重要な学期となります。2学期は様々な学校行事があり楽しみな行事、そして大切な行事とみなさんの高校生活においても重要な学期となります。その学期のスタートに当たり「視野を広げる」これをキーワードに校長講話を実施しました。

ボクシング部 インターハイ ライトフライ級 3位
 実際にこの休暇中いろんな事に挑戦してくれた人はいろんな気づきやいろんな経験から物事の捉え方や受け取り方など新しいことを数多く学んだと思います。そのことから以前とは違う判断や行動ができるようになった人も少なくないと思います。

 空手道部 インターハイ 男子総合優勝
男子団体組手 優勝  男子個人型 3位
 2学期が始まり今日から毎日学校へ登校する日常の中でさらに「視野を広げる」にはどうすればいいのでしょう?それは今一度自分の毎日の生活を見つめ直す事から始まります。言葉通り、視野を広げるとはいろんな方向へ目線を傾け、その状況や景色から何かを掴みとりその場の行動を判断し行動することです。

空手道部 インターハイ 女子総合準優勝
女子団体組手 準優勝
言葉では難しいのでわかりやすく言うと、周囲に落ちているゴミを発見できるかどうか?そしてその落ちているごみを拾うことが出来るかどうかです。日常の学校生活の中で気を配り、何かを発見しようとする姿勢と発見した際どのような行動がとれるかどうか。この事がいかに大切かを学んでほしいと思います。

ゴルフ部 国民スポーツ大会 近畿ブロック大会 3位
国民スポーツ大会 初出場決定
 その事を生徒たちには伝えさせてもらいました。知識だけでは視野は広がりません。その知識をいかに使いこなすか。そして日常の当たり前の生活をさらに満たされた形にするためにするために何が必要なのかを自身の生活の中から気づくことができるかどうか。

吹奏楽部 大阪府吹奏楽コンクール 金賞
関西大会へ出場
 この様な習慣はやらされてやるものではありません。見ようとすれば必ず何かが見えてきます。見ようとしない限り新しい気づきはありません。この感覚を身に着けてもらいたいと伝えました。当たり前の生活の中で新しい事に気付くことは本当に難しい事です。しかしゴミを拾う行為の目的や挨拶のタイミング、授業中の姿勢、試験前の準備などほんと小さなことから出来る事は沢山あります。その小さなことをみなさん一人一人が行ってくれれば努力の成果は一層上がってきます。

ソフトテニス部 大阪府インターハイ予選 団体3位
近畿大会へ出場
 「NEW CHALLENGE」をスローガンに掲げたこの1年。その行動の源となるのが気づきと発見です。新しい行動の先に自分の目標があり一人一人がそのような行動を行うことで心が満たされ、笑顔が生まれ、安心できる環境が整い素晴らしい人間関係が気づくことができると思います。その為にも「視野を広げる」という行動を是非行ってみてください。

柔道部 大阪高校総合体育大会 柔道の部 
男子団体二部 3位
今日から2学期がスタート。新しいことに挑戦しているみなさんがどんどん前に進むことが出来るためのキーワードとして「視野を広げる」この言葉を伝えさせてもらいました。今学期もしっかりと誠実な浪高生であってほしい。そして更に成長できるよう共に頑張っていきましょう。

情報処理技能検定試験 表計算 1級 合格

2025年8月23日土曜日

高校クラブ体験会実施

  本日は2026年度入試浪速高等学校第2回クラブ体験会を実施しました。2学期が始まる夏休み最後の土曜日という事あり多くの受験生と保護者の皆様に参加いただきました。

午前中は硬式野球部・ラグビー部・ダンス部・アメリカンフットボール部・剣道部・弓道部・吹奏楽部・書道部・放送部・雅楽部・鉄道研究部の10クラブ、午後からはサッカー部・軟式野球部・弓道部・卓球部・女子バレー部・吹奏楽部の6クラブの16クラブにおいて実施されました。

アメリカンフットボール部

ダンス部
文武両立を目指し実践している本校にとってこのクラブ体験会は来年高校受験を控えている中学生の進路選択において非常に良い体験をして頂ける機会と考えています。日々部活動に励んでいる在校生達と一緒に同じ時間を過ごす事で浪速に通う生徒の雰囲気を感じてもらえることが出来たと思います。

雅楽部
弓道部

また練習環境面においても他にはない最高の環境を実際に見てもらいいつもとは違う場所での活動はまたいつもとは違った感覚を得る事が出来ると思います。本校では本日のクラブ体験会のように実際に学校で開催するイベントや入試説明会においては浪速高校が一人一人の受験生にとって一生に一度しかない高校生活を楽しむことが出来る学び舎かどうかを実際に見てもらいその雰囲気を少しでも感じてもらう事を大きなキーワードと考えています。

剣道部
書道部

受験生にとって私立高校の選択は本当に重要だと考えています。私立高校選択を真剣に考えている一人一人の中学生に対しこれからも私達はしっかりと本校の良さを丁寧にお伝えさせてもらいます。そして多くの受験生に選んでいただけるような学校を創って行かなければならないと考えています。

女子バレー部

今日の一日が受験生にとって少しでも志望校選択のお役に立つことが出来たのなら非常に嬉しく思います。10月からは本校での入試説明会が4回に分け実施されます。いろんな形での説明会を予定しておりできる限り在校生達の生の声を説明会にご参加いただいたみなさんに伝えていきたいと準備をしている所です。ぜひご参加の程よろしくお願いいたします。

吹奏楽部
卓球部

最後に本日のクラブ体験会にご参加いただいたみなさまには心から感謝申し上げます。楽しい時間を過ごして頂けたと思います。本当にありがとうございました。また入試説明会でお会いできることを心から願っております。

軟式野球部

2025年8月2日土曜日

夏季休暇中の浪高生達へ

 夏季休暇中に入り生徒たちはそれぞれ自身の計画に沿って日々の生活を過ごしてくれていると思います。各学年でやるべきことは違いますが目標を見失うことがないように明確な目的を持った毎日を過ごしてほしいと思います。

学習面では現在3年生が京都で受験対策合宿、2年生は昨日から多聞尚学館でのハイレベル講習、校内ではNANIWA GLOBAL ACADEMYが開催されており夏季休暇中といえ生徒たちは非常に活気のある毎日を過ごしてくれています。

部活動では現在インターハイが開催されており出場している生徒たちは日ごろの練習の成果を出してくれています。また各クラブ活動においては合宿や遠征などが計画されており、この期間は多くの部活動が県外へ出向き様々な学校との交流を通してチーム力の向上や結束力、自身の成長につなげることができるチャンスとなるいい機会になると考えています。

学習面・部活動面の双方においてこの夏季休暇期間中でしかできない事に積極的に参加することは2学期以降の学校生活に必ず生かされてくると思います。それはこの期間はやらされるのではなく自らの意思で参加し、その目的のために徹底的に自分自身を追い込むことで自分の心の中に大きな自信が身に付くからでもあります。

「あの時にこれだけのことをやれたのだから今回も自分は必ず乗り越えられる。」そういった気持ちを持つことができるのは自分の意思で行動して最後までやり切ったことのある人しか持つことはできません。目に見える成果はもちろん大切です。でももっと大切なことは目的の達成のために努力し、苦難に耐え乗り越えることでやり切ったという達成感を得ることだと思っています。その達成感が次への挑戦のエネルギーになってくるのです。

本校の生徒達にはそのような経験をこの期間にぜひ体験してもらい2学期以降更に活気に満ちた学校生活を過ごすことができる準備となることを願っています。健康に留意し、浪速20の約束を忘れることなく充実した夏季休暇期間を過ごすようにしてください。

2025年7月31日木曜日

1学期終業式

 本日は1学期の終業式を執り行いました。1年生の伊勢修養学舎も無事に終え学院神社の大神様に今学期も無事に終えることが出来た事への感謝の気持ちをお伝えすると共に明日からの夏休みもどうか全校生徒が無事に充実した休暇を過ごせることができるようにお守りくださいと祈願させてもらいました。

その後の校長講話では「人生思う通りには行かないが行った通りにはなる」をキーワードに講話をしました。先週から実施された1年生の伊勢修養学舎、現在京都での受験対策学習合宿中の3年生、そして明日からの2年生の多聞学習合宿、インターハイ、イングリッシュキャンプ、クラブ合宿や遠征などこの夏には生徒一人一人が自身の目標に向って成長できる場所が用意されています。

そのチャンスから何かを掴み取り、その掴み取った事をいかに生かしていくのか。その様な行動が出来るかどうかで「思う通りに行かない事が思う通りに行きやすく」なるという事を伝えました。その為には時間を有効的に使う事です。日々の生活の中で優先順位を決め意志を持って行動する事が大切です。

各学年成績優秀者
(上から1学年・2学年・3学年)

みんなに平等に与えられている時間はその人の時間の使い方でそれぞれが違った道を進んで行きます。進みたい道を進む為にはその先のゴールを見据えて進まなければなりません。周りが霧に囲まれているだけではどこに行っているのかがわからなくなります。

卓球部 大阪卓球選手権大会
学校対抗 男子・女子3位
体操競技部 近畿高校体操競技大会
種目別跳馬 2位

そのゴールが見えていても今進もうとしている道が正しいかどうかは進んでみなければわかりません。今自分が進んでいる道が正しいかどうかは進んでみないとわからない事もあります。正しいから進むのではなく進んでいる道が正しいと思えるように努力すればいいのです。

弓道部 春季大会 男子団体2位 個人2位

「挑戦」する姿勢を忘れずに目の前の事を素直に受け止めそれに対して誠実に対応する。そして常に今を一生懸命に生きる。この浪速の精神をもう一度全校生徒のみんなには伝えました。この夏季休暇期間中は自分の安全は自分で確保し8月25日には一回り逞しくなった姿で全員が元気に登校してくれる事を楽しみにしています。

女子硬式テニス 大阪高校春季大会
女子団体 準優勝

暑い夏になりそうですが青春を大いに楽しんでください!とびこめ未来に!

写真部 「 春のフォトコンテスト」
奨励賞

2025年7月30日水曜日

伊勢修養学舎5班 3日目 ~第72回伊勢修養学舎最終日~

 7月20日から30日までの期間5班編成で実施されてきました第72回浪速高等学校伊勢修養学舎も最終日となりました。1年生1152名の生徒達がこの伊勢の地で神社神道の学校で学ぶ生徒として多くの体験から多くの学びを得てくれたと思っています。

男子の「禊」、女子の「舞」をはじめこの地の鎮座される神様を参拝する意味、また仲間たちと共に同じ時間を共有する事で構築される信頼関係。この修養行事は参加しなければ得ることが出来ない学びを本当にたくさん生徒達は得てくれたと思っています。そして最も大切な事はこの行事をやり切ったという達成感です。

この達成感は必ず次へ挑戦するためのエネルギーとなります。1年生達にはこの達成感を忘れることがないよう、また次の新たな達成感を得る為にも挑戦することを忘れずに前に進んでほしいと思っています。

また昨年度に参加できなかった2年生も1年生と一緒に全ての行事をこなしてくれました。この伊勢修養学舎で大切な学びはしてくれたと思っています。その姿勢も2年生らしくさすが1年間浪速で学んだ生徒達だと思わしてくれる内容でした。

今回長期にわたって本校の生徒達をご指導いただいた神職の先生方、そして疲れた生徒達を温かく迎えて頂いた神宮会館の皆様、そして安全にバスを運行していただいたドライバーの皆様、多くの方々のご協力とご支援でこの修養学舎を終えることが出来ました。心から感謝申し上げます。

このように多くの方々にご支援とご協力を賜り無事に修養学舎を終えることができました。そのこの想いにお答えするには生徒達がたくましく成長した姿を今後皆様にお見せできるどうかだと思っています。どうかこれからも本校の生徒達を温かく見守っていただければありがたいと思っています。

明日は終業式となっていますが、それ以降は講習や部活動に参加する生徒もたくさんいます。修養を終え一回り逞しくなった自信を胸に、生徒達には感謝の気持ちを忘れず、たくさんの方々から見守られているという認識をしっかりと持って新しい挑戦をして高校生活という青春を謳歌してください。 【今を一生懸命に生きる】 ~挑戦するからこそ変わることが出来る~