2025年1月30日木曜日

第77回浪速高等学校卒業証書授与式

本日、第77回浪速高等学校卒業証書授与式が執り行われました。受験を控えている卒業生が多くいる為、昨年から感染対策として入場者数を制限し、会場には卒業生とご来賓の方々、PTAの役員の皆様のみにご参列していただいております。保護者の皆様には各教室でライブ中継を通じて式典をご覧いただきました。

本校では卒業式に先立ち、学院神社の大神様へ神前奉告の儀が執り行われます。大寒を迎え寒さが厳しい中、学院神社の大神様に卒業のご報告と3年間見守っていただいた感謝の気持ち、そしてこれからの更なる成長を祈願しました。今年の干支である乙巳(きのとみ)という年は、古来より変化や成長のスピードが加速しやすい年と言われており、特に新しい場所で新たな挑戦をすることで、自分を高めるチャンスの年であるとされています。その年に浪速を巣立っていく皆さんも新しいステージでの新たな挑戦に向けて心を躍らせていることと思います。

浪速高校での3年間は大切な青春時代であったと思います。この素晴らしい教育環境の中、多くの仲間たちと共に様々な試練と不安を乗り越え、今日の日を迎える事となりました。この高校3年間をやり切った自信と未来に対する希望に満ち溢れた姿で卒業式に臨んでくれた生徒達を見て、この3年間の皆さんの成長を肌で感じることが出来た卒業式でした。

この学年の生徒達は、開校100周年という本校の歴史上大きな節目を迎えた時期に在学してくれた生徒達です。伝統の重さと次の100年に向けてスタートした浪速の最初の卒業生となります。皆さんの幸せな未来はこれからまだ先にあります。神社神道の学校で学んだ「今を一生懸命に生きる」そして「挑戦し学び続ける」この二つを忘れず、その時、その時が最も幸せと感じることができるようこれからも努力してほしいと思います。

これからの人生、目先のゴールの先には次のゴールがあります。過去を振り返りそこから学ぶことはあってもその過去にしがみついてはいけません。常に前を向いて一歩一歩進んで行ってほしいと思います。卒業生達が未来において必ず幸せをつかみ取ってくれることを心から願っています。この様な素晴らしい生徒達に出会えた事、そして共に過ごした3年間に心から感謝して第77期生を見送る事とします。卒業生達の未来に幸あれ!Good luck!また会う日まで。 


2025年1月27日月曜日

大阪府高等学校芸術文化祭開催

 昨日は大阪天満橋にあるドーンセンターにて大阪府高等学校芸術文化祭日本音楽部門が開催されました。毎年この時期(大阪国際マラソンの開催日)に実施されています。大阪府下の高等学校の生徒達が日頃から校内での日本芸術文化活動の成果を保護者の皆様や府民の方々へ発表し、芸術・文化の健全な発展と振興、各校生徒の相互交流を図ることを目的に開催されています。

本校からも津軽三味線部と雅楽部の生徒達が出場し日頃の練習の成果を発揮してくれました。津軽三味線とその他の三味線の大きな違いは、まず、音の大きさです。やはり津軽三味線は太棹というだけあり、かなり音が大きく迫力があります。生徒達は「津軽じょんがら節六節」を演奏してくれました。素晴らしい演奏でありご指導を頂いている先生からもお褒めの言葉を頂くことが出来ました。

続いて雅楽部です。雅楽部は神社神道を建学の精神とする本校において神楽部と共に最も重要な部活動です。学校行事の中で常にこの2つのクラブは大切な役割を果たしてくれています。雅楽は1200年以上の歴史を持ち、日本の古典音楽として、また世界の古典音楽として外国でも非常に高く評価されてきています。日本古来の儀式音楽や舞踊などと、奈良時代・平安時代から、雅楽の演奏は、宮廷は勿論、寺院や神社において盛んに演奏されてきました。

演奏が始まる際には観客席から「オ~」という歓声が沸き上がるほど優雅で、透き通ったその音色は観衆の皆様の心に響いたのではないかと思っています。その音色は「天から差し込む光」と言われ日本人の心を癒してくれます。生徒達はこの様な素晴らしい文化を継承する事だけではなく、その活動からは多くの学びを得て成長してくれています。

今日芸術文化祭に参加した生徒達は、日本文化の素晴らしさを多くの方々に改めて知るきっかけを作ってくれました。今日までの自分たちの活動がこの様に多くの人達に影響を与える事が出来たという誇りと、これからも今の活動を広げていってくれる事を期待しています。今日は1日ご苦労様でした。そして私にとっても良い1日となりました。生徒の皆さんありがとうございました。

2025年1月25日土曜日

卒業生達が戻ってきた!

 今日は一昨年卒業した生徒達が母校に戻ってきてくれました。毎年この時期に成人式を終えた卒業生達を祝う会「二十歳の集い~浪速に戻る~」を開催しています。今日は約250名の卒業生達が成長した姿を見せに戻ってきてくれました。

第75期生の彼らはコロナ禍の影響で入学式も出来ず、入学後はしばらく登校さえも出来ない状況で高校生活をスタートさせた学年です。希望を持って入学をしたにもかかわらず不安や心配ばかりをかけてしまったと思っています。

しかし徐々に元通りの学校生活を取り戻す中、卒業生達は夢や希望を捨てずに日々の学校生活を健気な姿勢で過ごしてくれました。その姿に対し感動を抱いたことを忘れる事はできません。今出来る事を確実にやる事で必ず道は開けてくると信じ高校3年間を過ごしてくれました。

私が校長に就任しての初めての入学生であり3年間共にコロナと闘い始めて送り出した生徒達です。この75期生には多くの思い出と絆があります。その経験と反省、そして卒業生達が歩んだ浪速での軌跡が今本校に通っている後輩達にも大いに生かされています。

これからも変化を恐れずあらゆることに挑戦する姿勢を忘れずに「たくましく」そして「しなやかに」これからの社会を生き抜き、日々幸せだと感じられる毎日を創り上げていって欲しいと思います。

今日は母校に戻ってきてくれてありがとう。そしてこれからの益々のご活躍とご多幸を心から祈念しています。君たちの背中には浪速が付いています。自信を持って自分の信じる道を歩んでください。

2025年1月22日水曜日

山の辺の道を歩く

 今日は校外で耐寒訓練を実施いたしました。日常の学校生活から解放されて、最高の天気に恵まれ、生徒達は奈良桜井市の大神神社から天理市の石上神宮までの「山の辺の道」約16キロを踏破しました。

このルートは、桜井市の纏向(現在の巻向)に誕生したとされる大和王権によって道の重要性が増したことで、「山の辺の道」という名称が付けられました。日本史の教科書では「古墳時代(3世紀中頃~7世紀頃)」と習う時代の出来事です。この事は「古事記」や「日本書紀」にも記されており、歴史的に見ても日本で最古の古道であることが分かります。

山の辺の道沿いには石上神宮、大和神社(古来あったとされる場所)、大神神社などの古社や初期の大和王権に関わる古い古墳、女王卑弥呼の墓の可能性のある箸墓(はしはか)古墳、崇神(すじん)・景行(けいこう)両天皇陵に代表される巨大な前方後円墳をはじめ、古墳発生期の謎を秘めた初期・前期の古墳が集中しています。

その中の一つ、黒塚古墳の発掘調査では石室から、卑弥呼(ひみこ)の鏡ではないかとされる「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」が33面も出土しました。 また、周辺には水田、みかんや柿などの果樹園が広がっています。

これは3世紀末、すでにこの一帯に全国的な交易圏と強大な権力をもつ古代政権が成立していたことを物語っています。今もその所在地をめぐって論争が続く邪馬台国(やまたいこく)だが、天理市と桜井市にまたがる三輪山麓の一帯は、畿内説の中でも最も有力な候補地の一つです。

そのような歴史的にも有名な地域を訪れる事で、神社神道の学校で学ぶ生徒としてより一層の見識を深めると共に仲間たちと助け合いながら一歩一歩前に歩んでいくことで新たな発見が出来たと思います。

生徒達も普段と違った雰囲気の中でクラスメイトと歩きながら、クラブの事や勉強のこと、好きな音楽など様々な話に花を咲かせていました。16キロの道のりも、仲間がいたからこそ諦めることなく踏破できたのだと思います。

本日参加した生徒達の心の中は達成感と充実感に満ち溢れ温かい気持ちでいてくれるのではないかと思っています。参加した生徒が全員無事に耐寒訓練を終えることができたのも、良識ある生徒達の行動とその行動を見守っていただいた先生方の協力があってのことです。

TEAM浪速の結束力を感じた1日でした。お疲れ様でした。来年は第2のルート「葛城古道」を踏破する事になります。また来年頑張ろう!

2025年1月16日木曜日

「前進」するから「進歩」する

 本日は今年に入って最初の朝礼を行いました。今日の校長講話では以下のような内容で話をさせてもらいました。

3学期学級委員任命式生徒代表者
新春拝賀式以降3年生がいなくなり校内においても少しさびしさを感じていますが1年生と2年生の日常生活をみているとその寂しさも和らいできます。この前の新春拝賀式では「Begin」というキーワードをみなさんには伝えました。

全日本女子ジュニアボクシング大会 バンタム級 優勝
あれ以降まだ1週間程しかたっていませんが今までとは違った行動を行い、何か新しい事を始めてくれていると思っています。また周りの仲間達もその行動を応援してくれ安心できる環境を整えてくれていると思います。

大阪高等学校書道コンクール 大賞受賞者

高円宮杯 U-18サッカーリーグ 2部リーグ優勝 1部昇格

動くということで何かしらの変化が生まれます。それを体感しその体験から学ぶ事で次に行うべきことが見えてくる。そしてまた次に向かって行動する。それを進歩というと考えています。よって行動しなければ進歩はないのです。人それぞれ悩みや不安はあります。それを考えすぎても何も変わりません。同じところをぐるぐる回るだけです。大切な事は同じところに立ち止まるのではなくとにかく一歩前に進むことです。そうすれば次第に変化が現れ先が見えてきます。

リテラス論理言語力検定 合格者代表
日本情報処理検定 文章入力スピード検定 1級合格者

その変化とは成功や失敗です。でも前進する事で起きる全ての事は自分自身が「進歩」している事だという事を忘れないでください。3学期は非常に短い学期です。この期間に「前進」する事で「進歩」できる。という事を理解し、そのような行動を習慣化してもらいたいと思っています。今日のキーワードは「前進」するから「進歩」するです。以上の事を本日の朝礼では伝えさせてもらいました。

大阪府中高生ビブリオバトル大会高校大会 優勝

近畿高等学校空手道大会 団体 準優勝
個人組手 各階級 優勝・2位
個人形 2位
そして6限目の時間1年生を対象とした次年度の修学旅行の説明会を実施いたしました。今年度は5年ぶりの海外修学旅行が復活し昨年11月に無事に終えることが出来ており2年生は修学旅行以降一回り逞しくなって学校生活を過ごしてくれているように感じています。

そして次年度は6年ぶりにヨーロッパ方面への修学旅行を復活させスペインを新たに加えたイタリア、フランス、イギリスの4か国、そしてオーストラリア、マレーシア・シンガポール、国内北海道を含む7コースから選んでもらう事になりました。

各訪問先には素晴らしい文化、そして世界的にも有名な遺産が多くあります。担当旅行業者からの説明をしっかりと聞き自分が学びたい、実際に現地に赴き直接見たい場所を選択してほしいと思います。充実した修学旅行にする為には訪問先の選択からが重要な事になる事を忘れないでください。みんなの力で素晴らしい修学旅行となる事を願っています。


2025年1月15日水曜日

今年最初の激励金授与式

 本校では全国レベルの大会に出場する生徒達には学校法人から激励金として援助金が支給されています。本日お昼休みに今年に入って最初の激励金授与式を執り行いました。対象生徒は女子硬式テニス部と過日行われた大阪府中高生ビブリオバトル大会にて見事2年連続優勝した生徒です。

女子硬式テニス部は明日からの全国私立高校テニス選手権大会に出場し、3月には全国選抜大会にも出場が決まっています。現在本校の硬式テニス部はもはや全国大会常連校となりこれからは「全国制覇」を目標に更にレベルを上げて行かねばなりません。ハイレベルのスポーツ選手達は高校生としてもハイレベルの人格の持ち主です。

全国私立高等学校テニス選手権大会出場メンバー

全国の常連校となる硬式テニス部の生徒達には、浪速高校の生徒としてだけではなく、他の模範となり目標とされるテニスプレーヤーにもなってほしいと思っています。一つ一つの経験を糧に夏のインターハイに向けて成長していく姿を見れることを心から期待しています。

第47回全国選抜高校テニス大会出場メンバー

そして2年連続の出場となった全国高等学校ビブリオバトル決勝大会。昨年度は初めての出場という事も納得のいく形で終えることが出来なかったようですが、今年は昨年の経験を踏まえ納得のいく形で終えることが出来るようにしっかりと準備をしてください。そして当時は会場の雰囲気を大いに楽しんで自分の想いを言葉と心で多くの人達に伝えてきてほしいと思います。

第11回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会出場生徒

今年も一人でも多くの生徒達に授与式で激励金を渡す機会があることを期待しています。生徒達の活躍を心から応援しサポート体制を万全に整えて生徒達の成長の一端を担う事が出来ればと考えています。今年も昨年以上に生徒達の活躍が楽しみな1年となることでしょう。

2025年1月8日水曜日

3学期新春拝賀始業式

本日から3学期がスタートしました。本校は毎年3学期の始業式を「新春拝賀始業式」としています。新しい1年のスタートを全校生徒一緒に心を一つにして、学院神社の大神様に感謝の気持ちと今年1年の成長を祈願し参拝します。本校は現状に満足することなく少しずつ変化し進化することを目指しています。今日よりも明日、明日よりも明後日。昨年よりも今年と様々なことに挑戦して変化し進化して行かねばなりません。その為には生徒と教職員が何か行動していく事が重要です。そこで始業式の校長講話では「BEGIN」をキーワードに話をさせてもらいました。

新年あけましておめでとう。皆さんは新しい気持ちで新年を迎えてくれたと思います。この1年どのような1年にするか年末年始考えてくれたと思います。2学期の終業式で伝えた「振り返り」をこの冬休み中にしっかりと行ってくれていた思います。そして、新しい新年を迎え今日からの学校生活を迎えてくれていると思っています。年末年始の「振り返り」をもとに自分自身で何をやらねばならないか明確になっていると思います。あとはそれを行動に移すかどうかです。さあ~始めようです。

出来るとか出来ないかではなくやるかやらないか。一歩前に前進する行動が大切となってくると思います。2025年、自分自身の未来に向けてのスタートとなります。そんな未来に向けて是非ともたくさんの事にチャレンジしていって欲しいと思っています。その為には昨年までと同じではだめです。今までとは違ったやり方、そして新しい発想で日々の学校生活を過ごしていって欲しいと思います。

もちろんその過程では失敗や成功はあると思います。しかしあくまでそれは目標に向けての過程であり最後は目標を達成できればいいのです。ゴールは目の前にはありません。ずーっと先にゴールがあり、そのゴールの先にはまた新たなゴールが待っているのです。

これから平穏な道だけではなく険しい道も待っているでしょう。それも乗り越えていかねばなりません。楽しい時も辛い時も、しんどい時、悲しい時、いろんな時があります。大切な事はその時々をどう生きていくかが重要なのです。その時々の判断や行動の積み重ねが自分の未来を築いて行く事を決して忘れないでください。答えはすぐにはでない。その答えは遠い未来にあると思います。その遠い未来にその判断や行動が正しかったと思えるように努力する事が最も重要な事だと思います。浪速20の約束を含めた道徳心。正しい事を行う勇気。誠実さを忘れず謙虚な気持ちをもって何事にも真摯に向き合うことです。

 3年生のみなさん大学共通テストまであと少しです。体調管理を徹底して終わった時には最高の充実感を味合う事が出来るようにしっかりと準備を引き続きしてください。もう進路が決まっている3年生は新たなステージに向けての準備をしっかりとする事。1年生と2年生のみなさん3学期はすぐに終わります。一日一日を大切に次の学年への準備と助走だと思い充実した日々を過ごしてください。

さあ~今日からはじめましょう。自分の未来の為に動こう。仲間と過ごす時間「今この瞬間」を大切に使ってほしいと思います。 明日からの学校生活、挑戦する生徒を仲間たちが、そして先生方がサポートし支え合って学校生活を過ごすことが出来る温かい、安心できる環境と、充実感と達成感を得れる事ができる学校であり続ける為に、今年も頑張っていきましょう。

以上の事を伝えさせてもらいました。人生は挑戦と冒険です。2025年が浪高生達にとって素晴らしい1年となるよう頑張っていきたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。

最後の始業式となった3年生代表者